KES構法について
KES構法は、シェルターが日本で最初に開発・標準化した「木造建築における接合金物工法」です。特許コネクターにより、柱と梁、基礎と柱を緊結して耐震性能や設計自由度を飛躍的に高め、大開口、大スパンや曲線等、今まで実現できなかった新しい空間を生み出す木構造技術です。
■世界が認めた最先端の接合金物による驚異的な強度と自由度
在来軸組工法の最大の弱点といわれる接合部分。KES構法はその最大の弱点をオリジナルの接合金物を用いることで徹底的に強化。在来軸組工法では得られない強度を実現しました。KES構法のオリジナル金物には、他の接合金物には見られない独自の「引っかけ」部分と「梁受け」部分があります。これにより強度と施工性を高めています。
柱・梁接合部イメージ
KES構法のオリジナル金物
■木造建築最大の弱点を排除し、木材の強度を最大に活かします
在来軸組工法では「仕口」や「継ぎ手」の加工が必要となり、構造的に重要な柱や梁を削り取る加工が一般的でした。その為、本来木材がもっている強度を弱めてしまい、木造建築の弱点の一つとなっていました。KES構法はオリジナルの接合金物を使用することで解決。柱や梁を大きく削ることなく接合部を頑丈に緊結し、在来軸組工法に比べ接合部強度を飛躍的に高めることに成功しました。
(左) 在来軸組工法・・・「仕口」や「継ぎ手」の加工が必要なため欠損部が多い。
(右) KES構法・・・わずかなスリットとボルトの貫通穴を開けるのみで欠損部分が少ない。
■優れた耐力・耐久性能により、将来への対策も万全
KES構法は日本古来の神社仏閣の柱の考え方と同様に柱を基礎に直接緊結し、
地震などの力を基礎に伝えて分散させるため、柱が抜けにくくなります。
一方、在来軸組工法では土台の上に柱が乗るため、
大きな荷重がかかる場合には土台にめり込みや割れが発生する可能性があり、
構造強度に大きな差が出ます。
■釘ひとつ、ドリフトピンひとつにまでこだわり、安全を守っています
高い性能を実現するためには壁や床を繋ぐ釘、さらに金具と梁や柱を繋ぐドリフトピンも重要な要素です。2枚の羽根が付いているドリフトピンは回転しながら打ちこまれ、決して抜けなくなります。
※KES構法で使用するドリフトピン
■構造強度比較データ
建物の強度の要となるのが接合部の強度です。KES構法に使用するコネクターと一般木造金物の引抜き強度試験データを見ればその差は歴然です。
このコネクターにより高強度、高耐震を実現しています。
※KES構法の詳細は、株式会社シェルターKESシステム本部のサイトをご覧ください。